カウンターの片隅より
        (いい女ヴァーション)

本日は7月7日 七夕 土曜日。
おそらく世間の人々は、デートで忙しいことだろう。

そして私は、この原稿を蔵人のカウンターの片隅で、グラスを傾けながら書いています。
(事実は、他のお客様がいらっしゃる前に、前からの宿題を片付けているところ。)

私が蔵人で毎週アルバイトをしていたのは、約2年前までした。

最初は今は大阪にいる友人に連れられ、深夜におじゃましました。

丁度その時、蔵人ではバイトを募集していたらしく、マスターに「バイトをやってくれへんか?」と言われ、始めたのです。(多分、私の美貌を見初められたのだろう?)

当時は、昼間働きながら、週1〜2回蔵人でバイトをしていたのですが、その頃私は純情・可憐な22歳だったので、様々な職業を持つお客さん達、カウンターの中を取り仕切る雅な美和子さん、独特な雰囲気なマスターに毎回おどろいていました。(今はすっかりとけこんで、しっかり仕切っていたりする。)

今では、周囲の店が次々と変わり、常連の人々も転勤したり、結婚したり、子供を産んだり、老衰で亡くなったりと、時の流れを感じつつ私は、時にはカウンターの中、ほとんどが今夜のようにカウンターの片隅に座り、ゆっくりとした時をすごす。

そして、それがあまりにも自分の中の時間の一部になっている事を感じてみたりする。

最近になり、マスターの体の調子や、美和子さんの手の調子が悪いことがとても気になるが、自分勝手かもしれないけど、このまま蔵人が続くことを本当に望んでしまいます。

あっ、様子を伺いにマスターが、こちらまで歩いてきた…。

という事で、本日はここまで。

アツ子(元蔵人のアルバイト)