映画 「男はつらいよ」 シリーズ全作品評価一覧
知人から、
「松竹映画『男はつらいよ』のビデオを、年老いた両親にプレゼントするんで、どの話がいいのか?」
と解説してくれと頼まれたをキッカケに、チョッとまとめてみました。
たいした文章でもないのですが、それなりに力作(自分にとっては)なんで、よかったら読んでみて下さい。オイラは『男はつらいよ』 シリーズが好きです!
・・・・・ですが、さすがに長い間作られつづけられた為、これはチョッとなぁ〜と、思う作品も正直あります。
でも今回は、オイラの評価を参考にしたいということなので、独断と偏見を込めて、
☆☆☆=最高 ☆☆=まぁまぁ ☆=それなりに・・・・
の三段階評価をつけてみました。
またワンポイント解説を付けておきますので、よろしくで〜す!
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第1作
「男はつらいよ」 ☆☆
ご存知記念すべき映画版 第1作。寅さんをはじめ、総ての出演者が若い!
第2作
「続・男はつらいよ」 ☆
寅さんが、実のお母さん(ミヤコ 蝶々)を捜す話。
第3作
「男はつらいよ・フーテンの寅」 ☆
監督が 山田 洋次じゃない珍品。
オイラは「つまらなかった」と思った作品の1本です。
第4作
「新・男はつらいよ」 ☆☆
『男はつらいよ シリーズ』の中で、前作とこの作品のみが、監督 山田 洋次 じゃない。
でも、こちらは面白い! 寅さんたちがハワイに行く(!?)・・・・・・お勧めです。
第5作
「男はつらいよ・望郷篇」 ☆☆
TV『男はつらいよ』で、寅さんの妹さくら(映画のシリーズは 倍賞 千恵子が好演)を
演じた 長山 藍子 が マドンナ役を熱演! なかなかイイ作品です。
第6作
「男はつらいよ・純情篇」 ☆
《とらや》の2Fにマドンナ(今回は 若尾 文子 )が下宿する・・・・・
その後よくあるシュチュエーションがここで初めて登場。
第7作
「男はつらいよ・奮闘篇」 ☆☆☆
初めて寅さんがモテた(!?)話。
マドンナ(榊原るみ )の恩師で 田中 邦衛 が出演。
(東宝映画の常連役者が、松竹の映画に出演することは、当時珍しいことだった
んじゃないのかな!?)
第8作
「男はつらいよ・寅次郎恋歌」 ☆
初代おいちゃん役 森川 信 最後の作品。(この後永眠。合掌)
実はオイラはこの 森川 信 さんのおいちゃんが一番好きだった。
マドンナは 池内 淳子。
第9作
「男はつらいよ・柴又慕情」 ☆
原作者でもある 山田 洋次 監督は、やはり、サユリストだったということを証明した作品。
吉永 小百合 がマドンナを好演。
第10作
「男はつらいよ・寅次郎夢枕」 ☆
この作品の冒頭で「お転婆のさっちゃん」という女性が花嫁姿で登場する。
この花嫁、実は源公役の 佐藤 蛾次郎 の本当の奥さんである。
山田洋次監督の計らいにより、結婚直後の 佐藤 蛾次郎 夫妻 に対して
奥さんを花嫁姿で映画に特別に出演させたのである。
第11作
「男はつらいよ・寅次郎忘れな草」 ☆☆☆
『男はつらいよ シリーズ』中で、最高傑作の呼び名が高い話。
《寅&リリー シリーズ 第1弾!》
第12作
「男はつらいよ・私の寅さん」 ☆
寅さんの同級生の柳 文彦(前田 武彦)が登場。
以後の第28作の同窓会シーンでも登場する。
(でも、たいしたキャラクターじゃないんで、あまり記憶にないな)マドンナは 岸 恵子。
第13作
「男はつらいよ・寅次郎恋やつれ」 ☆
第9作のつづきの話。もちろんマドンナは、同じく 吉永 小百合が演じた。
第14作
「男はつらいよ・寅次郎子守歌」 ☆
三代目おいちゃん 下条 正己 が登場。
このあと第48作まで熱演。マドンナは 十朱 幸代。
第15作
「男はつらいよ・寅次郎相合い傘」 ☆☆☆
《寅&リリー シリーズ 第2弾!》 この作品はシビレルぐらいイイぞ〜。
第16作
「男はつらいよ・葛飾立志篇」 ☆☆☆
ライバルの東映が『トラック野郎シリーズ』で、この話をパクッてしまったぐらい面白い作品です。
マドンナは、当時NHKで人気になった文学座(?)の女優だった 樫山 文枝 だった。
第17作
「男はつらいよ・寅次郎夕焼け小焼け」 ☆☆
この作品でマドンナを熱演した 太地 喜和子 と、 寅さんこと 渥美 清 は、犬猿の仲だったらしい
と、聞いたことがあるけど、さすがプロ。絶妙の駆け引きで、観客を笑わせてくれている。
第18作
「男はつらいよ・寅次郎純情詩集」 ☆☆
マドンナが2人。つまり親子(京 マチ子&壇 ふみ)で登場。
でも結末はチョッと哀しい。
第19作
「男はつらいよ・寅次郎と殿様」 ☆☆
改めて見直しても、たいした作品じゃないし、マドンナ( 真野 響子 )以外の登場人物の方が
目立ってしまっている作品なのですが、オイラは、なぜかこの話好きなんです。
でも、この作品程、内容が直接的なタイトルな作品はないな。
第20作
「男はつらいよ・寅次郎頑張れ!」 ☆☆☆
この話は面白いぞ〜!! お勧めです。
中村 雅俊 と大竹 しのぶ の若い2人が特にイイ!第21作
「男はつらいよ・寅次郎わが道をゆく 」 ☆☆
松竹らしく、ついに松竹SKDが登場。木の実 ナナ が熱演。第22作
「男はつらいよ・噂の寅次郎」 ☆
寅さん映画には、同じ役者が違う役でよく出ることがあるけど、この映画のマドンナ役は 大原 麗子。
彼女は違う役名で、後にもう一度マドンナ役を好演している。
第23作
「男はつらいよ・翔んでる寅次郎」 ☆
当時凄く人気があった 桃井 かおり のキャラクターを、そのままいただいたような作品だった。第24作
「男はつらいよ・寅次郎春の夢 」 ☆
《外人の寅さんVS元祖・日本の寅さん》 と、いうキャッチフレーズで公開された作品。
まぁまぁの出来でした。マドンナは 香川 京子。
第25作
「男はつらいよ・寅次郎ハイビスカスの花」 ☆☆☆
《寅&リリー シリーズ 第3弾!》
実は寅さんは高所恐怖症で、大の飛行機嫌いだったという設定が出てきた。
あれぃ〜? 第4作で、ハワイに行こうとしていなかったけ!? なんて突っ込むのはやめよう! そんなことより、出来ればこの2人を結ばせてあげたかった・・・・と、思ったのはオイラだけじゃなかったと思う。第26作
「男はつらいよ・寅次郎かもめ歌」 ☆
《キャンディーズ》で人気があった蘭ちゃんが、復帰した頃に出演した映画。第27作
「男はつらいよ・浪花の恋の寅次郎」 ☆☆
久しぶりに寅さんがモテた話。
それも相手(マドンナ)が 松坂 慶子 という美女なのに・・・・もったいない!
第28作
「男はつらいよ・寅次郎紙風船 」 ☆
病気のテキ屋仲間を見舞に行った寅は、自分が万が一の時は女房( 音無 美紀子 ) をもらってくれと頼まれる・・・・・。
第29作
「男はつらいよ・寅次郎あじさいの恋」 ☆☆
これまた寅さんが美女(いしだ あゆみ)にモテるというお話。
この映画は泣けた。
第30作
「男はつらいよ・花も嵐も寅次郎」 ☆
この映画が共演が縁(?)で、出演していた 沢田 研二 と 田中 裕子 が現実に結婚した。
第31作
「男はつらいよ・旅と女と寅次郎」 ☆☆
都 はるみ が 京 はるみ という名前の、有名演歌歌手のマドンナを好演。
もし、この話が現実におこったら・・・・・と、想像してもワクワクする話でした。
第32作
「男はつらいよ・口笛を吹く寅次郎 」 ☆☆☆+☆☆☆
マドンナは 竹下 啓子。
『男はつらいよ シリーズ』は、現実離れした おとぎ話だ。という批判を聞くことがある。
マンネリだ。という悪口をいう奴もいる。時代錯誤だという奴もいる。
でも、イイ〜ジャン! そんなチッポケな意見なんて、この作品を見たら、どうでもよくなっちゃうぜ。
これこそ寅さん! ベスト1だ!!
第33作
「男はつらいよ・夜霧にむせぶ寅次郎」 ☆は無し!
前作があまりに快作だったせいか、それとも現実離れした喜劇だった作り手の反省か、この作品の登場人物たちは、生身の人間だった。
オイラの隣りにもいそうな人たちだった。
見てて笑えない。いや見てること事態が嫌になってしまった。・・・・・・それは、現実逃避なのかもしれない。
でもオイラは、そんな寅さんを見たくないし、『男はつらいよ』という映画に、そんなことは求めない。
マドンナは、現在では『あの人は今?』でしか見ることがない 中原 理恵 。
第34作
「男はつらいよ・寅次郎真実一路 」 ☆☆
大原 麗子 が二度目 のマドンナ役を好演。
第33作同様に、この話も、もし寅次郎という人物がこの世の中にいたら・・・・・という視点が垣間見れる作品だ。
第35作
「男はつらいよ・寅次郎恋愛塾 」 ☆
五島列島で老婆の最期に立ち会ったしまう寅は、葬儀の教会で老婆の孫娘と出会う・・・・。
マドンナは 樋口 可南子 。
第36作
「男はつらいよ・柴又より愛をこめて☆」
第4作でマドンナを演じた 栗原 小牧 が違う役名で、再びマドンナを好演。
第37作
「男はつらいよ・幸福の青い鳥」 ☆
この作品で共演したことが縁(?)で、再び共演者同士(長渕 剛 と 志穂美 悦子)が現実に結婚した。
寅さん映画って、意外に恋のキューピットだね。
第38作
「男はつらいよ・知床慕情」 ☆☆
第32作でマドンナを演じた 竹下 啓子 が違う役名で、再びマドンナを好演。
第39作
「男はつらいよ・寅次郎物語」 ☆☆☆
最近はお騒がせ女優のレッテルを貼られることが多くなった 秋吉 久美子 が可愛い女を演じている。
この作品も 《寅さん映画》らしい作品でお勧めです。
第40作
「男はつらいよ・寅次郎サラダ記念日」 ☆
渥美 清 の老いを隠すことが出来なくなってきていたので、だんだん、甥の満男(博とさくらの子供)が
絡んでくるよになってきていた頃の作品だ。
マドンナは、現実には子育てが苦手な 三田 佳子 だった。
第41作
「男はつらいよ・寅次郎心の旅路」 ☆☆
最初で最後の海外編。
第4作で、寅さんはハワイに行く為にパスポートを取得していた。
その設定が時を越えて、ここでようやく生かされました。
マドンナは3度目の 竹下 啓子。
第42作
「男はつらいよ・ぼくの伯父さん」 ☆
《寅さん映画》というより《満男(吉岡 秀隆=実はこいつは3代目です)と泉(後藤 久美子)の恋物語》
という感じになってきた。
オイラは劇場のスクリーン見ながら、「こんなの嫌だ〜!寅さんを出せ〜!!」と、叫んでましたね。
第43作
「男はつらいよ・寅次郎の休日」 ☆
《満男と泉の恋物語2》
・・・・・またかよ。
第44作
「男はつらいよ・寅次郎の告白 」 ☆
《満男と泉の恋物語3》
・・・・・・もういいよ。
第45作
「男はつらいよ・寅次郎の青春」 ☆
《満男と泉の恋物語4》
・・・・・・だから、もういいって。
第46作
「男はつらいよ・寅次郎の縁談」 ☆
第27作でマドンナを演じた 松坂 慶子 が違う役名で再びマドンナを好演。
でも、この回も満男の出番が多かった・・・・・・。
第47作
「男はつらいよ・拝啓車寅次郎様」 ☆は無し!
寅さんに似合う女優が見当たらなくなったのか、それより 渥美 清 という役者の、現実年齢に似合う
女優が見つからないのか、東映系で、それもヤクザ稼業で名を派した かたせ 梨乃 をマドンナに起用。
新たな『男はつらいよ』の始まりだったのか!? それとも終焉だったのか!?
2005年1月現在、残念ながら、オイラが見ていない唯一の作品です。従って評価出来ません。
第48作
男はつらいよ・寅次郎紅の花 ☆☆
《満男と泉の恋物語・最終章》であると同時に《寅&リリー シリーズ・最終章》であり、事実上この作品をもって、『男はつらいよ』は完結した。なぜならば、車 寅次郎こと 渥美 清 さんは、この映画が公開された後、永眠した。
またその後、タコ社長(桂梅 太郎という名前が劇中にあっことはあまり知られていない)こと 太宰 久雄 さん、3代目車 竜造(おいちゃん)役の 下条 正己 さんも亡くなった。特別篇
「男はつらいよ・寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」 ☆☆☆
(渥美 清 死去後に、第25作を再編集して作り直した、いまのところ最終作品)
ラストで、CG合成で、寅さんの姿が映し出される。
あの松竹にしては、なかなかイイ出来だった。
もう、寅さんに会えないのか・・・・と思ったら涙が止まらなかった。
また、この後、ゴジラやガメラやライダー以外は、あまり映画館に足を運ばなくなってしまった。
以上が『男はつらいよ』に関するレポートです。
もし、ビデオ等で改めて鑑賞する場合は、
例えば、第11作→第15作→第25作→第48作 という見方で見ると、面白いと思いますよ。By オルフェノク
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